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心の傷を癒す三つのステップ


愛する人を失った時は、十分に時間をかけて悲観し、自分の感情と向き合い、それを癒すことが必要だとつくづく思う。


最近、告白したけど振られて諦めきれないという人がいた。

相手の気持ちを尊重して、縁がなかったわけだから諦めよう。

追いかけても相手に余計嫌われるだけで、ストーカーにもなり得る行為である。



既婚者と付き合っていて奥さんにバレて別れを切り出されたけど、寄りを戻したいという人もいる。

奥さんにバレたから振られる様では、貴方との関係は“ただの遊び”でしかないので諦めよう。



お付き合いしていたけど、破局したという人は、また、寄りを戻したいという。

破局してすぐに「やっぱり、寄りを戻したい」と寂しいから思う気持ちはわかるが、なぜ、破局になったのか?をよく考えよう。

浮気をする人、結婚を考えていない人、コミュニケーションが上手く取れない人、怒り出すと暴言や暴力を振るう人、また、そんな人と寄りを戻す必要はない。

自分の感情を癒すことに専念しよう。

それが、次の出逢いの為に、とても重要である。


心理学博士 ジョン グレイ著

だからあなは今でもひとり」の内容をご紹介いたします。


原題「Mars and Venus starting over(火星人と金星人の旅立ち)」


ここで言う火星人とは、火星に住んでいると言う意味ではもちろんなく、男性の事。金星人と言うのは、女性を表しています。違う星に住んでいると思われるほど性質も価値観も違う男女が、出会いそして別れることになった時にはどうしたらいいのか、と言うことを男女の違いを考えながら、その解決法を示しているのがこの本です。

「だからあなたは今でもひとり」と言うタイトルを見ると、別れを経験していまだに1人なのは、自分の責任だから仕方がない、と非難されているように感じる方がいらっしゃるかもしれません。

でも、そうでは無いのです。

「別れ」の後で、しっかりと悲しみを実感し、自分を癒さなければ、たとえ新しい相手に巡り会っても、また同じように「別れ」てしまうことになりかねません。

私たちは別れの辛さを感じるのが嫌なばかりに、悲しみは何か別のまで紛らわしてしまいがちです。本当に「別れ」と向き合わないから、新しい恋や結婚をしてもまた同じような結末になってしまうとグレイ博士は言っています。

訳者 前澤 敬子






P22「だからあなたは今でもひとり」


1第一のステップ

まず救いを求める

心を癒すには、痛みを隠したり、忘れようとしたりしないで、苦しみを理解してくれる人達と会ったり、話し合ったりする必要がある。

この時、男性は相手の話を聞き、女性は相手に話しを聞いて貰うのが効果的である。

心を痛めている時には、他人の言葉も受け入れやすくなるので、カウンセリングなどを受けてみるのも良い。

しかし残念ながら、心の痛みをすぐに消し去る方法は見当たらない。

だが、タイミングよく適切なサポートを受ければ、耐えられる程度に小さくすることは出来る。

そして、再び心を開いて、喜びと安らぎを感じる事が出来るようになる。


第二のステップ

十分に悲観にくれる

砕けた心を、元通りになる様に以前の位置にセットし直す必要がある。

失った相手を思い出し、時間をかけて悲観にくれ、砕けた心のを組み立て直す事

過去を振り返れば、もちろん辛い心境になるだろう。

だが同時に、愛し愛されていた日々を思い出すことができる。

これが傷を癒す助けになってくれる。

幸せだった過去に感謝し、過ちを許せば、傷の癒しに必要な愛で心が満たされる。


振られたり、裏切られた相手には、はじめのうちは怒りのあまり、別離の悲しささえ感じないかもしれない。

相手を許してないために心が砕けたままなのだ。

しかし、少し冷静に相手を見る気持ちになれば、必要なだけ悲観にくれることができるようになる。


ひどい別れ方をした場合は、悲しみを感じにくいかもしれない。

その時は相手に出会った最初の頃に遡り、希望や夢を思い出して、それが実現しなかったことを悲しむようにすればいいだろう。

十分に悲観にくれると言うプロセスをいい加減にすると、男性の場合は思いやりの心が薄れ、女性の場合は他人が信じられなくなることが多い。

そのため、男性は新しい相手と付き合い始めても深入りできなくなり、女性の方は傷つくのを避けようとして誰とも深く付き合えないようになる。


どんな夜のあとにも必ず朝が来るように、十分に悲しんだ後には、ぽっかりと穴が開いた心の中にも愛が押し寄せてくる



第3のステップ

完全に治す

心も完全に元通りになるまで、見守っている必要がある。

新しい付き合いを始めるのは、それが済んでからの事だ。

心の交流を持てるようになるのが、前の欠けた部分を補っておかなければならない。

自分は1人でもやっていけると思うことができれば、その時こそ親密な関係を築くチャンスなのだ。


一般に男性は、別れたすぐ後に新しい相手と付き合い始める傾向がある、女性は無意識のうちに男性を避ける傾向がある。

しかし、新しいスタートを切る前に十分に時間をとっておかないと、男性は相手に対して十分な愛情が持てなくなるし、女性は相手からの愛を素直に受け取れなくなってしまう。


苦しさの根源を知る

愛を失うほど苦しい事は無い。

それ以外の失望や悔しさなどは、愛があれば耐えることができる。

何かを失ったり、拒絶されたり、失敗したりしても、自分を愛してくれる人のことを思い出すことができれば、心強くなり、気持ちを落ち着かせることができる。

しかし、その愛を失なってしまうと、すべての苦しみを、そっくり背負わなければならなくなる。

人間は、愛する人を失ってみて初めて、愛する人にどれだけ頼っていたかがよくわかるのだ。


愛する人と別れて感じる苦しみや辛さが、想像をはるかに超えて大きい。

悲劇的な死、離婚、恋人との破局のような別れの後には、心が切り裂かれる思いをする。

まるで急に麻酔をかけられたからようになり、体中の細胞が「違う!そんなはずはない。これは現実では無いのだ」と叫び声を上げる。

そして、相手を失ったことを認めまいとする。

悪い夢を見ていただけだ、夜が明ければ、全てが元に戻っているはずだと考えるのだ。


しかし、すぐにそれが現実で、過去に戻ってもやり直せないことがわかる。

そう納得すると夢から目覚め、人生の冷たく不毛な海の中で孤独を感じ始める。

そして、麻酔がだんだん冷めてくると、自分が苦しんでいることに気づく。


思いを断ち切ったり、別れを決断するのは優しいことではない。

それは相手への愛着が強いからだ。

痛んだ心を癒すには、まずや、依存、愛着について理解する必要がある。


「愛」と「依存」と「愛着」が苦しみのもと


私たちは家に帰った時に迎えてくれる人や、行動を評価してくれる人や、心から認めてくれる人や、自分を必要としてくれる人がいる時、人生に意味と目的を感じることができる。

私たちが最高の幸せを感じるのは、自分を、大切で貴重な存在だと思ってくれる人や、寂しさを理解し、成功を喜んでくれる人がいる時だ。


そして「」が深くなると、「相手の愛への依存度」も次第に高くなってくる。

欲しいものを手に入れたい、もっと良い関係になりたいと望むだけで、相手への依存心が強くなる。

愛されたいと思う気持ちが、外部の冷たい世界から自分を守るクッションになる。

だから、誰かを愛すると、多くのことで相手に頼る様になる。


こうした依存の度合いが強まると、私たちの内部に大きな変化が起こる。

どんな人でもいいから愛し愛されたいとは思わなくなり、ひたすら自分の思う相手にだけを愛し、自分の思う相手からだけ愛されたいと思うようになる。

つまり、相手に対する「愛の依存」が生じるわけだ。そのうちに相手の愛への依存が、入っていたりする「愛着」へと変わる。それは、「執着」と言ってもいいかもしれない。

そして、同じ事でも「あの人」がしてくれるのと、他の誰かがしてくれるのとでは、重みがまるで違うようになる。

それほど強い「愛着」を持って相手を失うと、もう二度と人を愛することができないと思い込んでしまう。

愛することなど、何の意味がないと考える。このどうしようもなさが、苦しみを何倍も大きくする。

傷ついた心を癒すには、この愛着を断ち切って、新しい愛を受け入れることが出来るように心を開く必要がある。

ここで思い切って決断しなければ、ずっと苦しみを背負い続けるか、心を閉じたままになりかねないだろう。

相手への依存が強ければ強いほど、愛着を断ち切るのは難しい。

しかし家族や友人から慰められているうちに、失った相手への依存度は低くなり愛着も薄れて行く。

そして、心は次第に愛で満たされるようになり、やがて苦しみから完全に解放される。

心が開かれ、新しい愛を感じることができる。

はどれも同じではないが、この新しい愛は、以前の愛と同じ位あなたは満足させてくれるはずだ。


P42

癒しの感情」は4種類ある


失った相手に対する愛着を断ち切るには、「怒り」「寂しさ」「恐れ」「悲しみ」と言う4つの「ネガティブな感情」をまず感じ取ることが必要だ。

その感情から解放されることによって癒される。

怒りや寂しさが消えない時は、心のどこかに、まだ相手への愛着が残っている。

そして恐れや悲しみが残るときは、心がまだ過去にしがみついている。


傷を癒すには愛着を断ち切り、心を初期の状態に「リセット」しなければならない。


第一の癒しの感情 怒り


まず「怒り」の感情は、私たちに心を探る機会を与えてくれる。一体「起きて欲しくない何が起きた」のだろうか。

 望み通りにならなかったと思う気持ちが「怒り」をかき立て、「起きたこと」に対し対応しろと言う警告信号を発信する。

愛する人を失しなった時、この「怒り」の感情を押し殺すと、いつまでたっても気が抜けた状態が続き、愛や人生の情熱を感じ取ることができなくなる。

 十分に「怒り」を感じとれば、過去への愛着が断ち切られ、特定の対象に縛られない新しい欲求を感じ取れるだろう。

そうすれば、愛や信頼関係を見つけようとする本能が目覚め、すべての可能性に心が開かれる。「特定の相手」の愛ではなく、「」が欲しいと思えるようになるだろう。


第二の癒しの感情 寂しさ


寂しさ」も、私たちに心を探る機会を与えてくれる。一体何が「起きて欲しかったのに、起きなかった」のだろうか。

この「起きてくれればよかったのに」と思う気持ちが「寂しさ」なのだ。


 愛する人を失しなった時、この「寂しさ」を押し殺すと、いつまでたっても「起きて欲しかった」ことを期待し続け、「起きて欲しい」ことに目が向かない。

 十分に「寂しさ」を感じとれば、何が起きて、何を失しなったのかが少しずつわかるようになる。そして、現在の自分が持っているものの価値を認め、感謝し、愛することができるようになる。


 このように、欲しいものが手に入ると言う自信がつけば、特定の相手への愛着を断ち切り、「特定の相手の愛」から「愛の期待」にシフトできる。


第三の癒しの感情 恐れ


恐れ」は、私たちの心を探って、自分が何を心配してるのかを教えてくれる。

それは「起きてほしくないのに、何が起こりそうか」と言うことだ。だから「恐れ」の対象は、これから何が起きるかではなく、「何が起きて欲しくないか」と言うことになる。


 十分に「恐れ」を感じとれば、自分の弱さを自覚して、今何が必要で、何に頼れるかがわかるだろう。

すると心が外に開かれて、勇気と感謝で満たされる。そして、持っていないものではなく、今手にあるものを望むようになる。もう一度愛を見つけようとする力と決意が生まれれば、「特定の相手の愛と支え」ではなく、ただ「愛され、支えられる」ことを望むようになるだろう。


第四の癒しの感情 悲しみ


悲しみ」は、私たちの心を探って、自分が何を期待しているかを教えてくれる。それは「起きて欲しいのに、何が起きそうにないか」と言うことだ。

起きてほしいと期待したのに、それが起きないと認めることが「悲しみ」である。この認識がなければ、愛着を捨てることはできないだろう。


 十分に「悲しみ」を感じとると、過去の望みを捨てて、新しい望みを見つけられるようになる。「不可能なこと」がわかれば「可能なこと」を理解し、癒しに必要な慰めを受け入れることができる。

やがて、もう一度新しいスタートを切ろうと言う気持ちが芽生えてくる。

そして「今ここで特定の相手に愛されたい」と思うのではなく、ただ「愛されたい」と思えるようになる。


以上4つの癒しの感情を、意識的に十分に感じ取らなければ、心を癒すことができない。4つのうちのどれが欠けても、癒しの進行が遅れたり、全く癒されたくなったりする。頭心に、どの感情も感じ取れるよう働きかける必要がある。4つの感情はどれも重要である。

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